審美歯科

ジルコニアは、正式には「二酸化ジルコニウム」と言われるもので、別名「人工ダイヤモンド」とも言われています。

ダイヤモンドという名前からも分かるように強度と耐久性に非常に優れています。

一方、硬いことはデメリットになる場合もあり、治療時に噛み合わせの調整（削ったりすること）が難しかったり、歯よりも硬い素材のため噛み合わせの歯が磨耗してしまうということがあります。

最近では、歯に近い硬さのジルコニアも出てきていて、以前よりも調整できるようになるなど、デメリットを補う素材が出てきています。

ジルコニアステイニングは、ジルコニアクラウンにステイニング（着色）を加えたものです。

人の歯は、それぞれ微妙に色が異なるため、着色をしないまま被せ物をすると、治療した歯に違和感が出てしまう場合があります。

そんなときは、より自然な仕上がりになるよう有色のゲル状ステイン剤を使用して自然な色に仕上げます。

ジルコボンドというのは、表面がセラミック、内側がジルコニアでできた被せ物のことです。

表面がセラミックでできているため調整がしやすく、天然歯のような透明感のある白い仕上がりになります。

内側はセラミックよりも３〜５倍硬いジルコニアでできているので丈夫で万能な被せ物です。

e-maxというのは、ニケイ酸リチウムを主成分にしたセラミック素材です。

通常のセラミックと違うのは、透明度と強度の面で改善されている点です。

セラミックに比べて天然歯にさらに近い透明度が再現できるため審美性に優れています。

また、セラミックは強い衝撃が加わるとお皿のように割れやすいというデメリットがありますが、e-maxはセラミックの4倍の強度があるため耐久性にも優れています。

ゴールドクラウン／インレーは、金を主成分とした、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどを含有した合金の被せ物です。

審美性という面では好みが分かれる面もありますが、セラミックやジルコニアとは違って、柔らかい金属素材なので特に被せ物の場合に隙間なくぴったりと歯に被せることができ、食べカスなどが入り込むリスクの少ない機能性に優れた素材です。

患者様の詰め物や被せ物は「歯科技工所」と言われる場所で製作します。

一般的に、歯科医院と歯科技工所は別々になっている場合が多いのですが、当院の場合は35年以上の実績のある歯科技工所が併設されているので、歯科技工士と密に連携を取りながら患者様に合った質の高い補綴物の製作が可能です。