私自身、子どものころ歯医者へ通うのが大嫌いでした。だからこそ、歯医者嫌いのお子様をなくしたいと思っております。
私たち歯医者は普通に接していても、子どもは「歯医者」という存在に威圧感を感じてしまい、怖くて泣いてしまうことがあります。
見慣れない機械が並べられた部屋に連れられて、白衣を着た大人が見たこともない器具を口に入れてきたら、怖いですよね・・・。 私も子どもの頃、嫌でした。
だから、お子様の治療をさせていただくときは、できる限り親しみやすく怖くないように心がけています。
もちろん、治療はできるだけ痛みのないよう対応させていただきます。
・痛みの少ない治療
・親御様への仕上げ歯磨きのアドバイス
・虫歯にならないためのフッ素塗布
お子様が歯医者に通わずに済むために
お子様にとって一番良いのは、歯が健康で治療のために歯医者に通う必要がないことです。
そのために、親御様には日頃から心がけていただきたいことが4つあります。
1. 甘いものをダラダラ食べさせない。
長い時間に渡って甘いものが歯に残ると虫歯のリスクも高くなります。ジュースやお菓子など甘いものをあげるときは、時間を区切ってメリハリをつけるように心がけましょう。
理想を言うと、3歳までの間は、砂糖の入った甘いものは与えない方が良いです。
お口の中の細菌や味覚の形成など、お口の環境が決まるのは3歳と言われていて、その期間に甘いものを控えることで虫歯になるリスクを抑えることができるからです。
2.歯磨きの習慣を身につける。
将来もずっと健康な歯を保つためには、子どものうちから歯磨きの習慣をしっかり身につけることが大切です。
歯みがきの習慣が身につくと、歯みがきをしないことが「気持ち悪い」と感じるようなってきます。
3.親御様の仕上げみがきでしっかりサポート
小さいうちはどうしてもみがき残しが出てしまいます。みがき残しは、奥歯の裏側など毎回同じところになるケースが多いので、虫歯の原因になります。
お子様の歯みがきの癖を観察し、うまくみがけていない場所は仕上げみがきでサポートしてあげましょう。
4.指しゃぶりは3歳までにやめるように心がけましょう
指しゃぶりの習慣は、将来的にあごの成長や歯並びに悪い影響を及ぼす可能性があります。
そのため、できるだけその影響の少ない3歳までに治すことが大切です。
なぜ子どもは指しゃぶりをしてしまうのか?
子どもが指しゃぶりをするのは、「不安」や「寂しさ」といった精神的な要因がきっかけと言われています。
下の子が産まれたときや、親が仕事で忙しかったときなど、子どものことをしっかり見てあげられなかったときに、子どもが不安を感じ、指しゃぶりをしたことで「安心できた」という体験がきっかけになります。
子どもの指しゃぶりの原因として何か心当たりのある親御様は、まずは子どもが寂しさや不安を感じてしまう原因そのものを取り除いてあげるように心がけましょう。
また、指しゃぶりを叱ってしまうと不安を助長させてしまうことになるので、治すときは別のものに興味をそらしてあげたり、指しゃぶりを我慢できたことを褒めてあげることが大切です。
親の虫歯が多いと子どもも虫歯になりやすい?
自分の虫歯が多いから子どもが虫歯になってしまうのでは?とご心配の方もいらっしゃると思います。
子どもは3歳までにお口の菌の環境が決まると言われていて、それまでに虫歯の多い人が口をつけたものを、子どもにあげたりすると虫歯菌が感染するリスクがあるといわれています。
この話、聞いたことがある方も多いと思います。そのため、これを意識しすぎて敏感に反応されてしまう親御様がいらっしゃいます。
確かに、虫歯にならないためには正しいことではあるのですが、お子様にとってスキンシップや愛情表現も同じくらい大切なことです。
だから、まずは周りの大人の方がしっかりと歯磨きをして、お口の中を清潔に保ちましょう。そうすることで、お子様に虫歯菌を感染させるリスクを減らすことができます。
子どもの歯の健康のために、大人もしっかり歯みがきですね!
小児口腔外科・小児矯正も対応しています
歯並びが良くないと、虫歯になりやすかったり見た目にも影響します。
舌の小帯のせいで話しづらい場合は、切除も対応しています。
症例によりますが、小児矯正も対応いたします。
私自身も子供4人いますので、何でもご相談ください。
お口の健康のために一緒に頑張りましょう!