お子さまが寝ているとき、「ギリギリ」「カリカリ」という歯ぎしりの音に気づいたことはありませんか?
隣で寝ていて気がついたり、夜中にふと目を覚ましたときに聞こえてきたり、あるいはパートナーから「子どもが歯ぎしりをしていたよ」と言われたり。
「歯が削れてしまうのでは?」「何か問題があるのでは?」と不安になる親御さんも多いことでしょう。
子どもの歯ぎしりは実は珍しいことではありません。しかし、特に口呼吸をしているお子さまの場合は、歯並びへの影響も考えられるため注意が必要です。
ここでは、子どもの歯ぎしりと口呼吸の関係、そして歯並びへの影響について、研究データを基に解説します。
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子どもの歯ぎしりは珍しくない
子どもの歯ぎしりは、医学的には「睡眠時ブラキシズム」と呼ばれています。
大阪大学の研究によると、子どもの約20%に歯ぎしりが見られることがわかっています。さらに、6歳頃がピークで30%近くに達し、9〜12歳で20%、20代で10%ほどと、加齢とともに減少していく傾向があります。
多くの場合、子どもの歯ぎしりは歯やあごの成長に伴う生理的な現象です。乳歯から永久歯への生え変わり、あごの骨の成長など、口の中の変化に適応するための自然な反応と考えられています。
どのように歯を使えば良いのかを体が学習しようとして起こるもので、成長の過程で見られる正常な反応のひとつなのです。
口呼吸をしている子どもは歯ぎしりをしやすい傾向がある
子どもの歯ぎしりの多くは成長に伴うものですが、その中でも口呼吸をしている子どもは歯ぎしりをしやすい傾向があることが指摘されています。
口呼吸とは、本来鼻で行うべき呼吸を口で行っている状態のことです。風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻がつまっている場合や、歯並びやあごの形が原因で口が閉じにくい場合などに起こります。
睡眠中の呼吸状態は、歯ぎしりの発生と関連があることが研究で示されています。口呼吸により気道の状態が不安定になると、睡眠の質に影響を及ぼし、その結果として歯ぎしりが起こりやすくなると考えられています。
実際に、大阪大学の研究では、歯ぎしりをする子どもの約90%が寝返りや短い覚醒とともに歯ぎしりをしていたことが報告されています。睡眠中の脳の活動の変化に対し、あごの神経機構が過剰に反応して歯ぎしりが起こるメカニズムが明らかになってきています。
口呼吸と歯ぎしりが歯並びに与える影響
口呼吸と歯ぎしりは、それぞれがお子さまの歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
口呼吸による影響
口呼吸が習慣になると、舌の位置が本来あるべき場所(上あご)から下がってしまいます。

通常、舌は上あごに収まっていて、内側から適度な圧力をかけています。この圧力と、唇や頬からの外側の圧力がバランスを保つことで、あごは正しく発達していきます。
しかし口呼吸をしていると舌の位置が下がるため、上あごへの内側からの圧力が不足します。その結果、上あごが十分に発達せず、歯が並ぶスペースが狭くなってしまうのです。
これにより、以下のような歯並びの問題が生じることがあります。

出っ歯:上の前歯が前方に突き出る

乱ぐい歯:歯がバラバラの方向に生える

開咬:上下の前歯の間にすき間ができる
歯ぎしりによる影響
成長に伴う軽度の歯ぎしりであれば、通常は治療の必要はありません。
しかし、過度な歯ぎしりが続くと、乳歯が削れて短くなってしまうことがあります。乳歯は永久歯と比べて柔らかく、すり減りやすい性質があるためです。
強い力が加わり続けると、歯が1/3ほど削れてしまうケースもあります。そうすると噛み合わせが深くなり、歯並びに影響を及ぼすようになってしまいます。
また、上下の歯を強く噛み締めることで奥歯が歯肉に沈み込み、行き場をなくした前歯が前方に出てしまう可能性もあります。
お子さまが口呼吸をしているかチェックしてみましょう
お子さまが口呼吸をしているかどうか、以下のポイントをチェックしてみてください。
- テレビを見ているときや寝ているときに、ぽかんと口が開いている
- 上唇が下唇よりも白っぽくなっている(乾燥している)
- よく唇をなめるしぐさをする
- 前歯の先端に茶渋などの色の汚れがつきやすい
- いびきをかくことがある
- 発音が不明瞭になりやすい、滑舌が悪い
- 猫背など姿勢が悪い
これらの特徴が複数当てはまる場合は、口呼吸をしている可能性があります。
ただし、口呼吸は単なる癖ではなく、鼻づまりや歯並び、あごの形など複雑な原因が隠れていることもあります。「口を閉じなさい」と注意するだけでは改善できないこともあるため、専門家への相談をおすすめします。
マイオブレースで口呼吸を改善し、正しい成長を促す

北村総合歯科では、お子さまの予防矯正として「マイオブレース」による治療を行っています。
マイオブレースは、3歳から治療を始めることができる予防矯正システムです。
マイオブレースの特徴
従来の矯正治療は、歯を動かすことに重点を置いていましたが、マイオブレースは歯並びを悪くする根本的な原因にアプローチします。
具体的には、以下のような間違ったお口の習癖を改善することを目指します。
- 口呼吸
- 舌の位置の異常
- 間違った飲み込み方
- 唇が閉じていない状態
マイオブレースの装置を使用しながら、正しい鼻呼吸、正しい舌の位置、正しい飲み込み方を身につけるトレーニング(アクティビティ)を行います。
これにより、あごの正常な発達を促し、歯が自然に並ぶスペースを確保することができます。
マイオブレースで期待できる効果
- 正しい鼻呼吸の習得
- 舌の位置や口周りの筋肉バランスの改善
- あごの発育促進と歯が並ぶスペースの確保
- 歯並びの自然な改善
- いびきや歯ぎしりの軽減
マイオブレース治療は、5歳から15歳が適応年齢ですが、より効果的に改善できるのは小学1年生から5年生と言われています。
早い時期に口呼吸などの悪い習癖を改善することで、より良い成長を促し、将来的に本格的な矯正治療が必要になるリスクを減らすことができます。
お子さまの歯ぎしりや口呼吸が気になる方はご相談ください
お子さまの歯ぎしりや口呼吸が気になる場合は、まずはお気軽にご相談ください。
歯ぎしりの程度や口呼吸の原因を丁寧に診査し、お子さま一人一人に合った治療方法をご提案いたします。
当院では、しっかりとカウンセリングの時間を設けて、できるだけ安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。お子さまの健やかな成長と、将来の美しい歯並びのために、一度ご相談にいらしてください。
※医療広告ガイドラインに基づき、自由診療に関する費用および治療に伴うリスク・副作用等の情報を以下に記載しております。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯並びを整えていく治療です。
症例によって異なりますが、治療期間は6ヶ月〜2年程度、通院は4〜8週に1回程度が一般的です。
費用について
| 内容 | 費用(税込) |
|---|---|
| 検査 | ¥33,000 |
| アライナー(マウスピース) | ¥880,000 |
| リテーナー(保定装置) | ¥33,000 |
| 調整料(毎月) | ¥5,500 |
主なリスク・副作用
- 装着初期に痛みや圧迫感を感じることがあります。
- マウスピースの装着時間が不十分だと、治療が進まなかったり計画通りに歯が動かないことがあります。
- 治療中に発音しづらさや違和感を感じることがあります。
- 歯や歯ぐきに負担がかかり、一時的にしみる・ぐらつくなどの症状が出ることがあります。
- 症例によっては、マウスピース矯正では対応できず、ワイヤー矯正や他の治療が必要となる場合があります。
北村英二 院長について
「歯医者は怖い!」―子どもの頃、私もそう思っていました。説明もなく痛い治療はトラウマでした。だからこそ、北村総合歯科では、患者様の不安に寄り添い、丁寧な説明と痛みの少ない治療を大切にしています。
日本大学松戸歯学部卒業後、様々な歯科医院での経験を経て2021年に開業。インプラント治療はもちろん、虫歯や歯周病、予防歯科まで幅広く対応し、地域の皆様の歯の健康をサポート。「ここに来てよかった!」と思っていただけるよう、笑顔でお待ちしています。お気軽にご相談ください。
