子どもの頃に治療で前歯の神経を抜いたために、20代〜30代になり前歯が1本だけ変色してしまい、人前で笑顔を見せることをためらったりしてませんか?

治療で歯の神経を抜くと年月の経過とともに少しずつ歯が変色し、黒ずんだり茶色くなることがあります。

今回は、このような方に向けて「セラミック治療」についてご紹介させていただきます。

セラミック治療というのは、文字通りセラミックでできた人工歯を変色してしまった歯に被せることで天然の歯のようにする治療です。

歯の変色が改善されるだけでなく、神経が抜かれてもろくなってしまった歯の強度を改善することにもつながるので、このようなケースの方におすすめさせていただいています。

セラミックとは?

セラミックというのは、アルミナやジルコニアといった素材を高温で熱して固めた技工物です。

天然の歯のような透明感があり色の調整がしやすいという特徴があります。

着色や変色が起こりにくいため長い年月使用する人工の歯として適しています。

神経を抜いた歯が変色する理由

神経を抜いた歯はどうして変色してしまうのでしょうか?

歯の内側には歯髄(しずい)といわれる「歯の神経」が入っています。

この歯髄には毛細血管が張り巡らされていて、痛みや刺激を伝えたり歯に栄養を補給する役割があります。

ところが、この神経が死んでしまうと歯の表面に伸びている細い管に血液中の鉄分などが少しずつ詰まっていき、年月とともに変色してしまうのです。

神経が抜かれた歯は、栄養も補給されないため強度の面でも年々もろくなっていきます。

変色した歯を白くする3つの治療法

一般的に変色した歯を白くする方法にはセラミック治療の他にホワイトニング、ウォーキングブリーチがあります。

ホワイトニングは、歯の表面に付着した着色成分を落とす方法なので、今回のような歯の内側から来る変色には対応できません。

ウォーキングブリーチといわれる歯の内側に薬液を入れるホワイトニングもありますが、確実に白くできるわけではないことや、後々、色が後戻りしてしまうなどのリスクがあります。

そのため、当院ではセラミック治療をご提案させていただいています。

冒頭でお伝えした通り、セラミック治療は歯の変色だけでなく、硬いセラミックを被せることで、もろくなった歯の強度の改善にもつながるというメリットもあります。

変色した歯を1本だけ治すは難易度が高い

セラミック治療は、前歯全体など複数の歯を治療する場合よりも、前歯を1本だけ治療する方が難易度が高いです。

なぜなら、歯というのは同じ人でも一本一本微妙に色が異なるからです。

そのため、人工歯をセットする両隣の歯それぞれに合わせて自然な色合いになるよう色を微調整していく必要があるためそれなりの熟練が必要になってくるのです。

当院の場合は、人工の歯を作る歯科技工所が建物内に併設されていて、このような場合でも、技工士のスタッフがその場ですぐに歯の色を確認・調整してくれるので安心してセラミック治療をしていただけます。

歯の変色でお悩みの方、笑顔で歯が見えてしまうことにコンプレックスを抱えている方は北村総合歯科までお気軽にご相談ください。

併設の歯科技工所